グーグル・アマゾン化する社会

アマゾン、グーグル、ロングテールWeb2.0に興味のある方は、この本を読むと非常に濃密な時間が過ごせるのではないでしょうか?「Web2.0」や「アマゾン」がらみのセミナーに出席する機会があったので、その前提知識として非常に楽しく読むことが出来ました。本書を読んでさらに強く思ったのですが、YoutubeGMaildel.icio.usなどWebベースのアプリケーション開発は本当にすごい勢いで進んでますね!マイクロソフトみたいなデスクトップアプリケーション系の時代って終わってしまうんでしょうか?
さて、この本は、『日々進化の絶えないWebの世界で、我々は「便利さ」「快適さ」を日々実感しているが、その裏側でどんなことが起きているのか?』ということを事例を交えながら丁寧に解説しております。事例の中心はグーグルとアマゾンドットコムの大企業です。
この2大企業の特色は、ユーザーを巻き込む術に長けているということ。アマゾンが地球最大と称するWebショップにのぼりつめ、グーグルが世界中からユーザーの欲しい情報を見つけ出すのも、実はユーザーの情報を効果的に活用しているからです。そして、彼らは多様化が進む現在−今日を表す言葉として最も使われる表現−において、逆に一極集中を引き起こすほどの存在感を出しているのです。この一極集中が進めば進むほど、ユーザーが与えられる情報はより狭いものとなっていく。