ネット未来地図 ポスト・グーグル時代20の論点

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代20の論点を読みました。
オープンソースと言う文脈でリスペクトを基調としていく分野、いかに先進性と斬新性でビジネスにしていくかといった分野が混沌としながら大きな波として押し寄せてきていることは理解できます。しかしながらITによって全てがデータベース化され、個人や集団あるいは国家の将来予測までが確率論やアルゴリズムで左右されうる恐怖を感じます。鈴木謙介氏のカーニヴァル化する社会やウェブ社会の思想―〈遍在する私〉をどう生きるか、等を読んだ時と同じ感想です。そこには梅田望夫氏の書かれるIT未来像とはかなり異なる様に思います。小市民はWeb2.0の大波を上手くサーフ出来ないとしても、さらわれないようにしないといけないと強く感じた一冊である。
ITの進展はやはりものすごい勢いがあることを実感させられる内容だった。新たなサービスが生まれるのはいいが、どれも収益構造に問題があるのだろう。おそらく、広告収入のみに頼ってしまうのがダメなのだと思う。広告以外に軸となる収益源がなければ、持続的な発展は見込まれない。広告収入はそのサイトの人気が低迷しらら逃げていくので。今のネットがどのように動いているのかを見るにはいい一冊でした。
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊するやGoogleのすべてがわかる本なども読むとGoogleの技術について詳しく知ることができます。